2016年07月28日

勇者たちへの伝言・いつの日か来た道

FM局のふたつの番組で紹介されていたので、読んでみました。

image1.JPG

主人公の工藤正秋は子供ころ阪急ブレーブスが大好きだった。

或る日、仕事帰りの正秋は、ふと西宮球場跡へ足を向けた。
その帰り道、正秋は、亡き父と一度だけ見に行ったブレーブスの試合が
行われていた西宮球場へタイムスリップする。

時代は昭和44年、父と再会した正秋の姿は8才の子供だが50才の記憶を
持ったままだった、そのとき父は35才。

球場を出た後、正秋はタイムスリップしたことを父に打ち明ける。
父は正秋の話を最後には信じた。
そして生きていたときは一度も語られることが無かった父の人生、そして父
の初恋の相手、安子の生涯を知ることになる。


元々、安子と安子の母は韓国の済州島から日本にやってきたのだが昭和35年、
安子は母と共に北朝鮮へ渡る。いわゆる「帰国事業」というものである。

希望を胸に抱き北朝鮮へ渡った安子の人生は壮絶を極める。


話は阪急ブレーブスが中心になっており野球音痴の僕にも面白く読めた。
野球ファンには堪らない内容ではないでしょうか!?
野球にまつわるエピソードが実に細やかで詳しい。
西宮に住んでいて元、ブレーブスファンなら是非、読んで下さい。



最後に。
もちろん、この話はフィクションです。けど末尾の参考文献をみると阪急ブレーブス
の資料が数冊、残りの9冊は「北朝鮮帰国事業関係資料集」「帰国運動とは何だったのか」
「北朝鮮に嫁いで四十年」「北朝鮮からの脱出者たち」など北朝鮮関係が多い。

これを見ると安子の生涯は現実に極めて近いのかも知れない。
そう思うとぞっとする内容。

でも生きる勇気を最後にはもらえます。
とても読み応えのある本でした。



著者の増山実氏は僕と同年代。
「昭和」の話は懐かしかった。


追伸。
実はタイムスリップしたのは正秋だけではなかった・・。
この話の絡みが実におもしろい!






blog-banner01.gif
posted by koudou at 20:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍のご紹介
この記事へのコメント
お久しぶりです。

タイトルで落合信彦の本かと思いました。


Posted by ディオカイロプラクティック整体 at 2016年07月28日 21:55
お久しぶりですね〜(^O^)
この本、面白いですよ!
Posted by 管理人・幸道整体 at 2016年07月28日 22:56
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176265473

この記事へのトラックバック